人を笑顔にするマーケティング! Vol.3
マーケターに必要な「心・技・体」3つの要素とは?
これまで様々な企業様の、様々なマーケティングプロジェクトのお手伝いに関わって来ましたが、卓越したマーケターには共通して3つの要素があると実感しています。
先ずは「心=①商売を行う気持ちと覚悟」。つまり新規事業や新製品発売を行うことに対して、自分自身が商売を行おうと言うマインドを持つ、言い換えれば腹をくくると言うことです。特に大企業の新規プロジェクト成功の第一歩はこれに尽きると感じています。
次に「技=②顧客視点での仮設志向」。今起こっているビジネスを取り巻く世の中の状況に対して問題意識と好奇心を持ち、何故そのような状況なのか?顧客の立場に自分自身を置いて、「仮説」を立てる習慣をつけることです。仮説力を持つことは物事への興味関心を持つことであり、創造性を高めて右脳を生かすことに寄与します。
そして「体=③実行する意思決定」。やるか、やらないか、最後にはリーダーシップが発揮され、それが意思決定に繋がると感じています。成功確率を高める戦略と戦術を構築したら、結果を恐れず自信を持って取り組む。そしてその結果をプラス面もマイナス面も次に活かしていく。それを地道に続ける体力と気力を持つことが、さらなる成功確率を高める結果となるでしょう。
「心技体」を高い次元で保つことが可能なダイレクトマーケティング
卓越したマーケターに必要な「心・技・体」を、より高い次元で保つことを可能とするのが、ダイレクトマーケティングと私は考えています。ダイレクトマーケティングは、売り手と買い手がダイレクトにコミュニケーションを図るため、顧客の声がすぐに伝わってきます。
その声は様々で、プラス面もマイナス面も即座に伝わります。こう言った環境はまさに商売を行っている醍醐味があり、そして顧客の声から仮説検証も容易に可能となります。そして実施した施策の結果がすぐに出ることは、PDCAをより加速させ、自信を持った意思決定を下すことが可能となります。
今ではダイレクトマーケティングのツールも「アナログからデジタル」に移行し、コストと時間がはるかに優位になった点は、アナログ時代を知る人間には夢のような時代と言えます。
世の中を楽しく動かすことがマーケティングの面白さ
マーケティングと言うと、論理的で理屈っぽいと思われる方も多いと思いますが、私は約43年の経験から、マーケティングは人間の感性を生かした「仮説」(右脳)と、それらの情報を整理した論理性(左脳)が最適に組み合わされて成功するものと実感しています。
つまりマーケティングのフレームワークは「情報を整理して最適解を導く」ツールです。という事は「入れる情報」の鮮度がポイントであり、マーケターの「ユニークな仮説」が大きく影響します。
顧客の声や施策の検証を通じた論理的戦略に、ビジネスを行う当事者の気づきと発見、そこから導いたセンス・ユニークさを加えて、顧客に様々な価値を提供し、世の中を楽しく動かすことがマーケティングの面白さです。
そのマーケティングを行う対象は「人間」であり、ゴールは新たな価値を提供することで人間を「ワクワク」させることに他なりません。
株式会社ワントゥワン
顧問 / 鈴木 準